- 保育の導入や学習内容のアイデアが浮かばない。
- どんなプリントを使っていたか気になる。
- 何か役に立ちそうな資料がとにかく欲しい!
そんなお悩みを解決できる記事となっております。

実際に使用した授業の資料データを一応載せておきます
自分の幼児期を振り返る「タイムトリップレポート」

自分ごととして学習を進められる「導入資料」
上記のようなテンプレートを作成し、実際に生徒の幼児期を振り返ってもらい導入として使用していました。真ん中の四角い部分には幼児期の写真を貼ってもらいました。レポートの内容は保護者の方に聞いてみないと分からない部分もあるため、宿題として提出してもらってから幼児の体の発達や心の発達の学習を進めました。
当時好きだった遊びや好きなキャラクターなどを思い出してもらうなど同じ世代の生徒同士が共感できる項目を多めにしていたので、楽しく導入できたはいたものの学習内容に直結しないものが多かったですね。この後の授業を踏まえたうえで、書く項目を変えていいと思います。
また、幼児期は約1歳〜6歳未満(原則には未就学児)を指すので、そこの説明を先にしておく必要もありました。乳児期の詳しい学習は高等学校の分野なので掘り進めすぎないよう注意です。
衣食住のどの分野でも活用できた
家庭科の中での「幼児の特徴」と「高齢者の特徴」の知識を踏まえて、衣食住の分野を学習する展開であれば3年間使う資料にもなります。私の場合はプリントでのレポートだったので、いつもの授業プリントよりも頑丈な厚紙に印刷してレポートとし、生徒にはファイルに保管してもらっていました。
小さい頃の自分の写真を見ながらであれば、幼児の衣食住における配慮すべき点が想像しやすいのではと思って活用していました。
タブレット端末でデータとして使用
これはあくまでも想像ですが、現在タブレットを用いた授業が多いのでタブレットで書き込むことも可能だと思います。今まではアナログで、印刷したプリントにレポートを書いてもらっていましたが、レポートの画像の上から書き込んでデータとして提出してもらうのも面白そうです。
先生方の管理もしやすいと思いました。デジタル化が進んでいる学校では良いと思います。
- 小学校で学習したことを踏まえて中学校の学習に入ることができた
- 自分の生い立ちについて振り返りながら授業に入ることができた
- 家族と話すきっかけ作りができた
- 友達同士で小さい頃の話をするなどの機会ができた
- 小さい頃の写真や母子手帳がないご家庭の対応が難しい
- 授業時間では作成することができず宿題扱いになること
- 共働き家庭など保護者の方が忙しく話す時間がない生徒もいる
- 生い立ちを話したくない、話せない生徒の場合の対応

レポート作成については、各学年主任の先生に相談しておくと安心です
授業プリント一例



データ移行の関係でフォントなどが統一できずすみません…
幼児との接し方を考えやすい
幼児の体の発達と心の発達の「知識」を踏まえた上で、「中学生の自分はどのように接するべきなのか」を考えられる課題を出して、生徒同士の話し合いで出た意見を共有しました。年齢によって発達段階が異なるので、どのようにサポートするか具体的に考えて書いてもらう方法です。ホワイトボードの活用や板書で頑張っていましたが、板書で共有しようとすると時間がかなり足りなかったです。

こうした話し合いの意見の共有は、デジタル端末で共有するとかなり時短になりそうだなと感じています
授業時間が比較的多めに費やせるのであれば、ロールプレイング形式を活用するのも良いのかなと感じます…(班の中で役割を決めて幼児と関わる様子を再現するなど)。ちなみに各生徒が理解できたかどうか、プリントを集めて確認していましたが文章を添削するのは時間がかかって本当に苦しかったです。
幼児にとって安全な衣食住
中学生にとって適した衣食住の学習はもちろんですが、家族が安心して健康的に暮らすための衣食住への学びも深めていくので、ここで学習した内容が他の分野でも大きく関連してきました。
保育分野で得た知識を踏まえて支援が必要な幼児のために中学生の自分は何ができるのか、多くの特徴を踏まえながら衣生活、住生活、食生活で比較的活用しやすかったです。とはいえ年間指導計画の中で、全学級授業を予定通りに進められたことは殆ど無かったので、進め方は毎週考え直してました。
- プリントの記載内容で評価できるので、ワークと比べて集める手間と量が少ない
- 自分で作成したので授業の流れを立てやすかった
- 体の発達では、幼児の衣類や靴などを導入として活用できた
- 「体の発達」「心の発達」という2つの見方を明確にできる
- 文章が堅苦しく、幼児の様子を想像しにくい
- 解答欄だけでは考えられない生徒もいる
- 全員分の文章に目を通すため家庭科担当の負担が重くなる
- プリントのみ回収していたので知識面は評価できない

生徒の意見や声を十分に引き出せない授業をしていると、教員側として申し訳ない気持ちになってました…
参考になった視覚的教材

漫画での導入
「小さい子どものイメージが湧かない生徒もいるのでは」と考えて、導入で育児漫画を入れて話す方法も試しました。育児の漫画やイラストをSNSやブログに掲載されているママさんや作家さんが多く、漫画で非常に特徴を分かりやすく捉えていらっしゃいます。
著作権の関係もあるので、私の場合はメールで授業プリントでの使用許可をいただいて授業で活用しました。ただし、画像検索で見つけた漫画をそのままプリントなどに活用しないようにしましょう。

育児経験のあるママさんの絵や漫画はかなり効果的です、さすが!
- 導入として生徒もクスリと笑えて、活用しやすかった
- 生徒自身の幼児期のエピソードが出てくることも
- 育児における親目線での子どもの姿が非常に分かりやすい
- 著作権の関係上、許可をとったうえでないと授業ができない
- 引用元を明記しておく必要がある
- あくまでも一例ということを念頭に置いておく
終わりに
本当はもっと他にも保育分野のプリントなどがあるのですが、教科書でのイラストや資料の関係上ブログに投稿することができず…申し訳ありません。そしてプリントのクオリティが低くお恥ずかしいです、がご参考程度にどうぞ。1%でもお役に立てていたら本望です。

毎年毎年授業しては作り直してましたが納得できずです
おそらく学校によっては、保育園や幼稚園との連携で「ふれあい体験」が実施されている場所もあると思います。その場合はふれあい体験の中で、授業で学習した発達などを考えながら直接生徒が子どもと接することができます。レポートやスライドで振り返るなど、色々できそうですね。
ただ、生徒数や授業数の関係や担任の有無、ふれあい体験前の事前準備、試験、学校行事、委員会などなど多くの問題があり実際には実施不可能の学校が多い印象でした。私の学校も実施していません。家庭科の先生一人で引率するのも難しいですし、貴重な体験をさせてあげたい気持ちもありますが、教員が不足している中での実施は厳しい気がしてならないです。

今後の課題なのではと感じてました
愚痴っぽくなってしまいましたが、授業準備で使えるものがあったら使ってください。先生方のお役に立てますように。更新遅くてすみません!以上です!
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