この記事では
- 学級通信の文章を考える暇がない!
- 学級通信のレイアウトはどうすればいいの?
- 1年生の学級通信の例文を見てみたい
という方のお悩みが解決できるものになっています。
「学級通信の画像(pngファイル)」「載せた文章(コピー可能)」で載せています。
あくまでもこの文章はテンプレートだと考えていただいて、先生方の気持ちや伝えたい思いを込めて自分の学級通信を書いていただければと思います。
1学年の学級通信の文章例
では、実際に私が学級通信で出していた文章例を載せておきます。
各月ごとの行事に合わせて書いた文章などですので、多少変えて実際に使ってもらっても構いません。「こんな感じの文章を書けば良いのかなあ」程度の参考にどうぞ。
私自身そこまで文章に自信があるタイプでもないので、稚拙な文章かと思いますがご参考程度に。1学年で発行した学級通信の枚数はそこまで多く出せませんでした。それではどうぞ。
1学期
1年生入学式からスタートして、小学校とは異なる環境に最初はドキドキの生徒たち。中学校の規則や日常生活に慣れるまで少し時間はかかりますが、そのサポートをしつつ一緒に過ごすのが1学期です。
他にも「校外学習」や「学校祭体育部門」「学校祭文化部門」などもあるので、私は行事を中心に書いていました。学級でどのように過ごしているのだろうと保護者の方は気になっていると思いますよ。
【4月】入学式を迎えた1年生へ
ようこそ〇〇中学校へ
入学式を終えて、とうとう中学生になりました。小学校とはまた違う雰囲気に、ちょっとどきどきしている人もいましたね。先日、3年生を送り出したばかりもあって、少し大きめの制服を着て教室に入ってきた皆さんの姿が新鮮に感じられました。
さて、これから1年間この〇〇人みんなで、1年○組として楽しく過ごしていくにあたり、大切にして欲しいことが3つあります。
1つ目は、「感謝の気持ちを大切にすること」
「ありがとう」が自然に生まれるあたたかい○組に。
2つ目は、「謝る勇気を持つこと」
「すみません」が自然に生まれる誠実な○組に。
3つ目は、「仲間同士で支え合うこと」
「がんばろう」が自然に生まれる仲間想いな○組に。
先週の一番最初の学活で話しましたが、1人1人考え方や得意なことなど、色々と違う部分ばかり。それを人は個性と言いますが、その個性がぶつかり合うと、お互いの良い部分を壊してしまうこともあります。
○組の学級通信の名前は「仲間」です。仲間とともに色んな困難を乗り越えて、様々な時間を共有し、互いの良さを育んでほしいと思って決めました。今週から中学校での授業もスタートします。慣れないことばかりで不安かと思いますが、一緒に頑張って行きましょう。よろしくお願いします!
【4月】担任の自己紹介
- 名 前:〇〇 〇〇[〇〇 〇〇]
- 教 科:〇〇
- 部活動:〇〇〇〇部
- 出 身:〇〇県〇〇市
- 誕生日:〇〇年○月○日
- 趣 味:カフェ巡り、激しい音楽を聴くこと
- ひと言:一緒に楽しい思い出を作りましょう!授業でもよろしく!
【4月】保護者の皆様へ
先日はお忙しいなか、入学式へご参加いただきありがとうございました。入学式を終え、中学生となったお子さまのご様子はいかがでしょうか。制服を身にまとい、立派な姿が見られたのではないでしょうか。これから、本人たちにとって慣れない生活が続きますので、ぜひご家庭でのサポートをお願いいたします。
ご不明な点がありましたら、遠慮無くご連絡、ご相談ください。よろしくお願いいたします。
[提出物の〆切]
- 4月○日(月) 尿検査一次
- 4月○日(木) 授業参観・保護者会出欠席票
提出日厳守でよろしくお願いします!
【5月】校外学習の様子
中学生になって一番最初の大きなイベント「校外学習」に1泊2日で参加してきました。普段学校で関わりあっている仲間と長い時間一緒にいられる機会はなかなかないため、部屋で過ごす時間も楽しく感じられたようです。
オリエンテーリングやスタンツなど、様々な活動を通して、今まで見えなかった学級の仲間の一面に触れられた様子。今まであまり関わりが無かった人とも仲良くなった!と嬉しそうに話す人たちもいました。
学級通信の裏面に校外学習での写真を少し載せておきましたので、楽しかった思い出を振り返ってみてくださいね。
【5月】校外学習後のみんな
校外学習での2日間のあとの学級の様子を写真で収めておきました。
「協力してとりくむ大切さを学んだ」「相手をよく見ることの大切さを学んだ」「他人に合わせるだけではなくて、自分の意見を言ってみるのが大切だと思った」などいった言葉が反省用紙に書かれていました。
以前よりも学級の仲間と楽しそうに笑い合う姿が見られるようになりましたね。これからも楽しい思い出を築いていこう!
【7月】1学期終業式
1学期はどうでしたか?入学式から始まり、校外学習や芸術教室など色んなことがありました。少しずつ中学生らしい立派な姿も見られたような数ヶ月でした。
初めての中学校での夏休み、37日間は長いようで短いです。勉強や部活動、友達との遊びなど色々な予定があると思いますが、いすれにせよ有意義に過ごしてください。
しばらく皆さんに会えないのは少し寂しい気もしますが、また夏休み明けに元気な姿を見せてくださいね。2学期も何事にも全力で!
2学期
2学期は特に学級で団結して取り組む「体育部門」「文化部門」などが中心になります。こちらでも行事に関して学級通信を書いていましたが、本番までの練習の様子など過程に着目した記事も良いと思います。学級の団結力が試される時期でもあります。
他の行事としては「生徒会総選挙」「始業式」「終業式」などでしょうか。自治体によっては演劇を見る「芸術鑑賞」などもあるかもしれません。
また、1年間で一番長い学期でもあるので、題材としては書きやすいと思います。
【8月】2学期始業式
夏休みが終わり、久々に皆さんに会うことができました。まずは、おかえりなさい!みんなそれぞれ、楽しい時間を過ごしたかと思います。海に行った人、家族との時間を過ごした人…夏休みって特別な時間でもありますね。
さて、2学期ですが、大きなイベントがあります。1年生にとっては初めての体育部門も文化部門も全員が力を合わせてこそ最高の瞬間が生まれると思っています。ただ、「力を合わせる」「協力する」ということは、簡単そうで意外と難しいもの。
この1年○組が生み出す最高の瞬間を、ともに見届けていきたいと思います!
【9月】体育部門に向けて
2学期に入って体育部門に向けた練習が本格的に始まった1週間でした。学年練習やブロック練習では、いろいろな動きや並び方があり、最初は混乱気味でしたが、少しずつ体育部門の動きに慣れてきましたね。
最近、体育部門委員の〇〇さんと〇〇さんが昼休みや放課後などの時間に、よりよい体育部門にしようと一生懸命活動しています。皆さんの見えない仕事や支えが、この学校祭には存在しているのです。
以前「学校祭HOWマッチ?」を行った際に、「協力したい」「一生懸命やりたい」といった声が多く挙がったことを私は覚えています。1年○組で作り上げる体育部門の思い出を、最高のものにするためには学級全員が力を合わせることが必要不可欠。一人ひとりの存在がとても大切です。
本番まで残りあと1週間ほど。できることを精一杯やって頑張っていこう。
【9月】みんなで作戦会議
第1回のブロック練習がありましたが、放課後の時間になると雨が降りはじめてしまい…。外で練習しようとしていましたが、急遽教室で作戦会議を行いました。体育部門委員の2人がいないということで、今回会議の指揮をとってくれたのは〇〇さんと〇〇さん。
午前中に行った学年練習でのリレーの結果をふまえて、「バトンの受け渡しをスムーズにしよう」「リレーの順番はどうしよう」「走るのが苦手な人は、なるべく得意な人と近くになるような順番にしたらどうかな?」と、みんなで意見を出し合って検討していました。走るのが苦手な人がいるのは当たり前(私も含めて)。そのなかで早くゴールするためにはどうすべきかを考えていました。
バトンパスの練習ということで教室内で試しにやってみると、意外とみんなのパスの仕方に違いがあることが発覚!素早くパスを行うためにも、こうしたパスの練習もとても大切ですね。走りながらの感覚とはまた違う部分もありますが、次にみなさんがリレーをするときがとても楽しみです。
【9月】体育部門を終えて
はじめての体育部門、皆さんお疲れ様でした!始業式を迎えてから、短い期間での練習の日々。最初は棒回しもクラスリレーもうまくいかず悩んだ時期もありましたが、練習を重ねるにつれて以前よりも皆で団結して動けるようになりましたね。
中心となって動いてくれた体育部門委員はもちろんのこと、学級内で皆が「練習やろう」「外出ようよ!」という声が飛び交っていたのはすごく素敵だなぁと思って見ていました。学級で決めた合い言葉の「協力」が強く感じられた、そんな体育部門でした。
当日の体育部門はどうでしたか?ひとりひとり、自分の力を精一杯発揮できましたか?私は係の仕事で応援席にはいられませんでしたが、皆さんの頑張りと熱意を強く感じていました。練習通りにうまくいかず、悔しい思いをした人もいたかもしれません。ですが、学級の皆とひとつの目標に向けて、一生懸命になった時間はかけがえのない思い出です。優勝できなかった悔しさは、次の文化部門への練習にぶつけていきましょう。1年○組の学校祭はまだまだこれから。皆の力を合わせて、素敵な合唱を響かせていこう!
【10月】文化部門に向けて
体育部門を終えて、今度は文化部門に向けた練習が始まりました。学級での昼食時間や昼休みの時間を使って、パートごとに分かれるなど工夫して練習を行っています。
体育部門と同じく、文化部門も学級の仲間との協力や練習した時間が本番の合唱の質を決めます。練習した時間が多ければ多いほど、皆で協力しようと強い気持ちで取り組むほど、人の心を動かすような素晴らしい合唱が生まれるのです。
皆さんが歌う「COSMOS」には、作詞作曲された方の強い想いが込められています。作詞作曲を担当したミマスさんという方は、ライブハウスや地域イベントで演奏している、いわゆるミュージシャン。天文や宇宙などが小さいころから好きだったこともあり、その自身の経験から生まれた曲です。
今回の学級通信では、私たちの合唱曲「COSMOS」に込められたミマスさんの想いを載せました。歌詞の言葉の意味と○組のみんなの姿が、重なるように感じる部分もあります。○組で歌いあげる「COSMOS」を思いうかべながら、読んでみてほしいです。
【10月】文化部門を終えて
文化部門を終えて1週間が経ちました。体育部門から始まった学校祭でしたが、怒濤の2ヶ月間でしたね。「絶対に最優秀賞をとりたい」「一生懸命やったぶん悔しい」…体育部門では悔しい思いをした人が多くいました。私もそうです。
本番に向けて、最初の学級での合唱練習。今思い返すと、本当に最初はバラバラで。各パートの練習も、音が間違えていたりうまく合わなかったり…なかなかうまくいきませんでした。それでも皆で「練習やるよ!急いで!」「笑って!」「ここから練習してみようよ」と、自分たちで声を掛け合って練習に励んできました。当日も昼休みも放課後も、担任の私は委員会の関係でなかなか学級に顔を出せませんでしたが、皆さんは自分たちの力で素晴らしい合唱を創りあげましたね。
合唱は、歌が苦手な人にとっては恥ずかしいものかもしれませんが、合唱というものは、舞台に上がっている全員で創り上げるその瞬間だけの芸術。皆さんの歌い上げたあの瞬間の「COSMOS」には、あの瞬間だけのきらめきがあったはずです。この最高の仲間たちとの時間はまだまだありますが、あのきらめきを忘れずに後期も協力して頑張っていきましょう!
頑張ろう、1-○!頑張ろう、みんな!
3学期
3学期は学級の最後に向けた活動が多いです。「学級お別れ会」などの行事がありました。
私の場合はコロナによる急な学級閉鎖があったため、イレギュラーな終わり方になってしまいました。
【1月】3学期始業式
2週間ほどの冬休みが終わり、3学期に入りました。○組のみんな、おかえりなさい!中学生になって初めての冬休みでしたが、どんな思い出ができましたか?
私が今回の冬休みのなかで印象に残ったことは、友人と初詣へ行ったことでした。1月2日に行ったのですが、驚いたのは人の量!いつもなら普通に進めるはずの階段ですが、あまりの人の多さから、規制がかけられていました。待つのは少し大変でしたが、こうして遠出をして初詣をするのもなんか良いなぁ…と思いました。
さて、今日からもう3学期!1年○組として一緒に過ごせるのもあと3ヶ月ほど。皆さんにとって、かけがえのない素敵な時間になりますように。楽しく、笑顔で過ごしていきましょう。改めて、よろしくお願いします!
【1月】新年、保護者の皆様へ
あけましておめでとうございます。昨年は学校行事や三者面談への積極的なご協力ありがとうございました。今年も生徒の成長を、学校とご家庭での連携のもとで見守っていければと思います。
残り少ない数ヶ月を、1年○組皆で笑って過ごせる温かい時間にしたいと思います。最後までよろしくお願いします。
【3月】3学期終業式
皆との最後の時間はどう過ごそうか…色々と考えていましたが、突然の解散となってしまいました。
○組の時間は短かったものの、皆と楽しい時間を過ごすことができました。中学校に来て初めての委員会決めや校外学習、皆で熱くなった学校祭…特に文化部門は最優秀賞を受賞できて、嬉しかったなぁ。入学当初は不安のほうが大きかったと思いますが、楽しい思い出ができたのではないでしょうか。
さて、これで皆さんの中学校生活の3分の1が終わってしまったわけですが、今度は2年生になります。委員会も部活動も、君たちが主となるのです。「教えられる立場」から「教える立場」へ…1年生の時の自分を思い出しながら活躍してほしいと思います。
学級が変わり、また少し不安を抱いてのスタートになりますが、新たな学級での楽しく輝かしい時間が始まります。2年生として中堅学年として、今よりも頼もしい皆の姿を楽しみにしています。新学期の最初、旧学級で一度集まりますが、元気な皆と会えることを楽しみにしています。それではまた!
【3月】1年間の感謝を保護者の皆様へ
小学校から中学校へ…最初の1年間を支えていただき、本当にありがとうございました。この1年間で、学習における成長、生活における成長など、子どもたちの色々な姿を担任として見ることができました。
来年度からは彼らは2学年となり、今度は「教えられる立場」から「教える立場」となります。委員会や部活動など多くの場面で、先輩として行動することになりますが、その中で様々な壁に立ち向かうかもしれません。そんななか彼らが明るく輝くためには、保護者の皆様の支えが必要不可欠です。
来年度もより一層精進してまいりますので、今後とも子どもたちの成長の為、ご協力をよろしくお願いいたします。本当に1年間ありがとうございました。
まとめ
1学年の担任の時は、このような形で作成していました。だいたい1ヶ月に1枚程度の頻度でした。「なるべく多く書きたい」と意気込んでいましたが、実際は授業準備や他の作業、委員会関係の仕事などにより仕事に追われて難しかったです。
他の先生方が書かれていた学級通信を参考にしながら、自分学級通信の書き方を見出していきました。私の場合は慣れるまで2〜3年かかったと思います。
最初から100点満点のものを完成させようとして、無理する必要はないので、先生たち自身の無理のないペースで書き進めてみてください。
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